と、云う所で次回に続きます。
 左のグラフは何に見えますでしょうか? ほとんどの方々がこのような特性グラフは見た事が無いと思います。このグラフは私が作っているサブソニックフィルターの特性グラフです。その前にサブソニックフィルター自体を知らない人の方が多いかも知れませんね。

 サブソニックフィルター とはレコード再生時に起こるハウリングを防止するフィルターです。その昔はコンデンサーと抵抗で構成したパッシブ型を搭載したアンプもありました。しかし、パッシブ型はほとんど効果はありませんでした。当然現在では搭載したアンプは私は知りません。恐らく無いと思います。

 しかし、ハウリングはスピーカーの性能もプレーヤーの性能も無関係に起こる現象のようです。現在私の作業場兼オーディオルームでは起こってはいません。理由は恐らくプレーヤーがある程度重いからだと思っております。

 とは申せ何が原因でハウリングが起こるか解っていない以上完全な解決にはなりません。何せ相手は機械部分が多いプレーヤーです。ターンテーブルはあるし、アームはあるし、更にカートリッジです。そこに加えてプレーヤー自体を構築するボードも振動の可能性を持っております。何処かが何らかの関係で共振してハウリングを起こしているのだとしか結論付ける方法がありません。だから機械は難しいのだと思います。何せ機械の場合は不確定要素が多過ぎます。

 私は基本的には機械が専門です。しかし、機械は余りにも難し過ぎて私には無理だと思って電子の世界に入りました。電子の場合は皆様は見えないからと云う事で最初から嫌がります。しかし、電子の場合は単純です。ほとんど全ては机上計算で推測可能です。しかし、機械はそうは行きません。だから機械は難しいのです。機械は目に見えるから易しいなんてとんでもない話しなのです。

 しかし、現実にはハウリングで困っているお方も多いのではと思っております。とは申せ対処のしようが無いのが現状です。何せ左のような特性のサブソニックフィルターを販売しているメーカーはありませんのでね。

 このサブソニックフィルターは急激な特性のハイパスフィルターです。
2018/6/29
 コントローラーと聞くと多くのお方はアクションを起こす物であり現実の世界から逸脱する物だとお思いでしょうね。しかし、実際は違います。何せ録音された物自体が現実から逸脱した物である事を先ずは念頭に置いておく必要があります。それをいくらかでも現実の世界の物に戻そうとするアイテムがコントローラーであって欲しいと私は願っております。

 しかし、現実は厳しく情け容赦はありません。何せオーディオなど全く意識に無いディレクターが録音時の音を決定しているのです。間違いですよね。

 さてさて、ちょっとだけ真面目な話しをしましょうかね。
2018/6/24
 本日は少々深刻な問題です。それは最近電子部品の値段がうなぎ上りなんです。物によっては2倍なんて物まであります。しかし、皆様のお給金はそれ程上がっていませんよね。変ですよね。実に変ですよね。

 世の中で最も高いのは人件費だと思います。しかし、このように言うと “いや、貴金属や宝石はもっと高い” なんて事を言う人が居ます。そのような人は何を言っても何故か反論する人です。要するに理論武装なのです。理論武装は聞き辛いですね。理論武装は他人(ひと)の言う事に反対意見を言って自分の地位を見せ付けようとする私に言わせれば醜い行為です。やはり他人の意見は先ずは尊重すべきと思いますがね。

 昔の政界の話ですが “自衛隊は違憲だ !” と言っていた某野党の女性議員がいざ与党の一員になったとたんに “自衛隊は合憲です !” と息巻いた事がありました。人は立場が代わると言う事が変わると言います。そのように言う私もそのような経験があります。しかし、国家を代表する議員さんがそれでは困りますよね。

 最近では野党は何故か全て反対々々です。与党も与党ならば、野党も野党ですよね。更に官僚も官僚ならば政治家も政治家ですよね。更にマスコミもマスコミですよね。情けないですね。

 いやいや、変な話しになりました。失礼しました。

 本日のメーンテーマは部品の値上げでした。そんな理由で近々値上げするしかありません。勿論そんなに大きく値上げするつもりはありません。私も農耕民族の端くれです。農耕民族は基本的に穏やかです。決して極端な事はしません。緩やかに緩やかに無理をしないで、或いは無理を避けて行動します。物によっては数パーセント、物によっては10パーセント程度だと思います。

 でもね、でもなんですがね、それでも私の懐に入る額は以前と同じなんです。やはりそうでありませんと皆様も納得出来ませんからね。

 このページはまだまだコントローラーのお話の筈でした。そこで次回はサブルーチンからメインルーチンにリンクさせる予定です。
 そのような場合にはやはり極々小規模なライブハウスで生の音を聞くべきだと思います。或いは何らかの記念式典などで演奏される吹奏楽など正に打って付けです。青空天井での演奏は素晴らしいです。私の推奨する再生方法はそこまではとてもとても無理ですが、それでも近年の極端に音作りされたシステムの音と比較したら比べ物にならない位に清々しく爽やかな音に聞こえます。

 もし、もしですよ、この説明文を読んで試してみようと思ったお方にワンポイントアドバイスです。それは仕上げにはオイルステインによる仕上げが綺麗に仕上がって、更に安上がりです。オイルステインは塗料屋には中々置いてないようです。しかし、ホームセンターであれば多くの店に置いていると思います。塗り方は刷毛で塗った後に布でこするのです。すると均等に塗れます。更に重ね塗りする事により濃さも自由自在です。是非ともお試しあれ。

 次回は何についてにするか? 未だ未定です。
 とは申せ私の木製ラックの組み立ては外側からのネジ止め式です。理由は面倒だからに過ぎませんがね。但し、このラックの材料はパイン材による集成材です。理由は何故か格安で手に入ったのです。但し、変な寸法でした。それは900×1500でした。恐らく業者が間違えて頼んだ物を格安で売ったのだと思います。

 この板は20枚買いましたのでまだ2枚残っております。この夏に計画しているオールコーン型5チャンネルマルチシステムに使おうかとも思っております。とは申せ実際にはラーチ材になるかも知れません。何せラーチの方が軽いですからね。

 さてさて、皆様はもしダンボールによるシステムの音を聞いても良くは思わないかも知れません。理由は最近の極端に音作りされたシステムの音に慣れているからです。更に “一発システムじゃーね?” だからです。

 それこそこだわりと思い込みです。こだわりと思い込みにさいなまれておりますと良いものも良く聞こえません。
2018/6/23
 木工に趣味を持つ人はけっこう居ますね。気の毒なのはマンションにお住いの皆様です。ノコギリ程度は問題ないと思いますが電動カンナなどは大きな音が出ますので室内で使う訳にはいきませんよね。更にオガクズは大変な事になりますからね。

 私は以前の話しでしが木工に凝っていた時期がありました。そんな理由で木工用工具はけっこう持っております。ついに買わなかったのはルーターです。ルーターは使い方次第でジグソーで代用出来ますのでね。

 さてさて最近はホームセンターが木工機械を揃えておりますのでかなりの物まで加工してくれるそうです。とは申せ私は経験がありませんのでどの程度までやってもらえるのかは知りません。例えばエンクロージャー(ボード)は直角に切るだけですので比較的簡単に出来ると思います。

 この場合は個人で行う場合はマルノコが必須です。それも超硬チップが付いた刃物でないと切り口がボロボロになります。ここでワンポイントアドバイスです。それは超硬バイトについてです。

 何故か超硬バイトが一般的な呼び名になっているようです。しかし、あれは間違いなんです。本当は 超高バイト が正しい呼び名です。理由はそれまでの炭素鋼バイトと比較して超高速で切削が出来ますので本当は 超高速度鋼 が本来の呼び名なんです。タンガロイ や イゲタロイ などです。

 私は去年の末に我が家の大きな木の枝を落とす目的で超高チップ付きのモーター式の小型のチェーンソーを買いました。サイズは250m/mです。何せ高い木の上で作業しますので片手で持てませんと仕事になりません。実際の作業は胴綱を装着して安全には充分に配慮です。

 とは申せ実際には枝を落としたその枝をゴミとして出す必要がありますので全ての枝をゴミ袋に入れられるサイズに切り細裂くのが大変な作業なのではありますがね。去年の末には全て終わるまでに一週間を要しました。

 全てを終えたのは10月末でした。しかし、しかしなのであります。問題は全て終えたその日の夜に起こりました。何とそれまでは何も自覚症状が出なかった腎臓結石で意識を失って気が付くと病院のベッドの上でした。全て済んだのは翌年の2月でした。やれやれ、大変な事態に遭遇した出来事でした !

 多くのマルノコの刃の厚みは1m/m幅のようです。それを考慮してケガキませんと大変な事になります。何せ1m/mの誤差は許容誤差の範囲を大きく逸脱します。更に組み立てには内側からネジ止めすると出来上がりが綺麗です。
2018/6/22
 では普通の音を確かめる最も簡単な方法です。用意する物は少々丈夫なダンボール箱1個のみ。更に普通の音が出ると思える16~20cmのフルレンジユニット2個。

 実はこれが問題なんです。良いと思えるそのようなユニットが見当たらないのです。昔ならいくらでもあったそのようなユニットが見当たらないのです。もしあるとすれば少々高価ですが JBL LE8T でしょうか?

 LE8T は昔の我が国の16cmユニットと比べると少々緩やかな音だと思っております。しかし、その分聞き易い音ではあります。何せ私は小型ユニットで最も優秀だと言えるユニットはダイアトーン P610 と JBL LE8T だと思っておりますのでね。アルテックの 755 も優秀だそうです。しかし、私は使った経験がありませんので何とも言えません。

 比較的安価な物で探すにはフォステックスでしょうね。この場合に聞き易い音のユニットを選ぶ秘訣です。それはマグネットが弱い物を選ぶのです。このような事を申し上げますと皆様は “まさか !” と思うでしょうね。実はマグネットが大きく強い物は歯切れの良い音は出ますが低音は苦手なんです。確かに測定上は出てはいるのです。しかし、オーバーシュートが少ない分豊かさに掛けて淋しい音に感じてしまいます。よって、聞き易く素直な音を求めるのであればマグネットが弱くその分安い物を選ぶのです。これは聞き易い音を求める秘訣なのです。

 さてさて、それでは先ずはそれらのユニットを使って音の傾向の確認です。ダンボールに穴を開けて一発システムを作ります。裏は先ずは開放にしておきます。聞くソフトはボーカル物です。やはり音を確認するには人の声が最も判り易く判断し易いのです。

 次に箱の裏を閉めて聞きます。すると音は一変します。すると多くのお方が後ろは開けた方が聞き易い音と判断すると思います。但し、この方法はあくまでも音の方向性を確認する為の行為であり最終方法などではありませんので念の為。

 ここで問題が発生するのです。それは多くのお方は気張って必要以上な箱を作ってしまうのです。何も分厚い集成材など使う必要はありません。12m/m程度のラーチ材で充分です。ラーチとは最近の家の外壁の下地に使う北米産のベニア板です。これを昔は米松合板と呼んでおりました。かの有名なアルテックの箱はこれが材料です。

 ラーチはホームセンターによっては見た目が良い物を在庫しているお店もあります。3×6板で一般のラーチと比較すると少々高いのですが、それでも一枚千数百円です。これ一枚で一個のエンクロージャー(ボード)の完成です。

 次回は木工の基本にしましょうね。
 SW は小型スピーカーシステム専用に作ったエフェクターです。よって、大型システムに使うと低音部分がブカブカしてしまいます。しかし、小型システムに使うとそのブカブカが発生しませんので豊かさが発揮されます。

 ここで改めて申し上げますが近年の小型スピーカーシステムの場合は極端な音作りをした物が非常に多く、それらは別格扱いする必要があります。理由は余りにも音作りが極端過ぎます。あれではそれ以上の音作りは無理です。SWはあくまでも普通の音のスピーカーシステムを対象にお考え下さい。

 と、言う所で次回に続きます。
これは最大ボリュームの特性です
 多くのオーディオマニアは電気的に音作りを行う事を嫌う人がおります。理由は解っております。少々言い辛いので小さい声で言いますね。 やり方が解らないから だと思います。

 何せ世の中の一般的なコントローラーは余りにも当たり前の物が多過ぎます。しかし、コントローラーは考え方次第で色々な物が作れます。そこで小型ユニット用に作ったのが写真の SW(サウンドウォーマー) です。
 左下のマグナボックスは別の目的のシステムですので今回は除外です。

 このシステムのP610は実際には別格のユニットですので余り参考にはならないと思います。しかし、この程度の改造であれば基本的な音質は崩れておりません。少々変わると言えば低音の出方程度とお考え下さい。

 何回も申し上げますP610は何とも艶っぽい音を持った珍しいユニットだと思っております。要するにスッピンで可愛い女性のような存在です。

 “スッピン美人は居ない。しかし、スッピンで可愛い女性は居る” い申し上げると解り易いかと思います。

 そんな存在がP610なのです。
2018/6/21
 コントローラーは何回も申し上げますが目的がありませんと作れません。更に使う側では使用目的がありませんと使いようがありません。その多くの場合が低域の不足感の補充があります。更に高域の場合は高音楽器の鮮明さの補充です。

 しかし、多くのオーディオマニアは16cmや20cm単発ユニットには余り期待をしていません。そのように言う私も実際には小型ユニット一発システムは余り期待はしていません。そこで

           “だったらいっぱしに鳴るシステムにしてやろうじゃないの !”

 なんです。

 その結果が写真です。
 確か400円代ではなかったかと記憶しております。この6PHF1は一本しか残っておりませんが私の所蔵品です。いずれ今も歳を重ねておりますが、更に歳を重ねたらモノラル装置で使おうかと考えております。問題はその時の鳴らし方なのです。

 これは私の経験談ですので定かではありませんが、音楽をゆったりとした音で楽しむには16cmでも何とかなるのです。しかし、それ以下のサイズのユニットとなると基本的に無理なようです。どのような鳴らしてもラジカセ的な音からは抜け出せないようです。

 16cmや20cmのユニットはコーン紙が軽い分反応が良く軽快な音で音楽を楽しめます。しかし、問題もあります。コーン紙が軽い分ゆったりとした豊かな音が苦手なんです。要するにテレビの音声を楽しむには最適ですが、音楽を豊かな音で楽しむには不向きなんです。

 そこで最も簡単に豊かな音で楽しむにはトーンコントロールが最適です。しかし、トーンコントロールは中心周波数が約1kHzです。すると余分な音までブーストしまう結果となります。そこで考えました。

 と、云う所で次回に続きます。
 写真の物が復刻したP610MBです。Bは8オームの意味ですので恐らく16オームの A もあったのでは?

 復刻版はエッジがフェルトでした。このユニットは某お方から頂いた物なのですが、友人に譲りましたので現在は私の手元にはありません。

 ヨーロッパでは20cm相当のユニットが多かったのですが我が国では何故か16cm(当時は六半と呼んでおりました)でした。由来はひょっとしたら四畳半文化の流れだったのかも知れません。

 私はご存知のようにP610はかなりの数を買いました。何せ当時の私の小遣いでも買える値段でしたからね。最も安かったのは下の写真のアシダボックス6PHF1でした。
2018/6/20
 小型スピーカーと言えば昔は我が国では16cmスピーカーを指しました。その昔は著名なユニットが色々とありました。パイオニアであればPE16、ダイアトーンであればP610、ナショナルの場合は少々大きくなりましてゲンコツが有名でした。

 これらは全て製造中止ですが、ただ一つだけダイアトーンP610は復刻版が出ました。
 コントロールする事によりこのような特性に修正出来れば楽しいと思いませんか? やはり音楽は楽しく聞くべきものと思いますよね。

 次回は小型スピーカーで朗々と鳴らすについてです。
修正後
無修正
 このシステムのウーハーは私が軽いクラフト紙で張り替えた30cmウーハーです。ともんく軽い紙ですのでそのまま鳴らしたら満足行く低音は出ません。しかし、コントロールする事により下に示す特性になります。
 このシステムは-6dB/octのチャンネルディバイダーで鳴らしております。マルチチャンネルシステムは2~6チャンネル程度まで一般的ですが、2・3チャンネルの場合は-6dB/octが自然な音で聞けるようです。何も気張って-12とか-24にするとかえってチグハグな音になってしまいます。やはりお互い隣り合うチャンネルの音が適当に混ざり合うところに聞き易い音になる秘訣があるようです。
 このように言っても多くのお方はバスレフから離れようとしないと思います。当然ですよね。何せバスレフ式は余りにも当たり前の当たり前ですのでね。しかし、そこに超低音が再生されない原因がある事を忘れてはいけないと思います。要するにバスレフ式の致命傷なのです。

 ホルム・ヘルツの法則では fo は設計次第でいくらでも出るのです。しかし、低い音を出そうとして計算してもその音はボワボワな音になってしまいます。要するに意味の無い低音なのです。やはりオーディオマニアであれば軽快で清々しく軽い音の低音でなければ意味がありません。それを比較的満足の行く方法で解決するのが後面開放か平面バッフルなのです。しかし、そのままでは低音はダラ下がりの特性になってしまいます。そこで電気的に低音ブーストしてやる事で比較的簡単に満足の行く低音が再生されます。しかし、スピーカーメーカーはそれをやろうとはしません。何故か?

 そりゃそうですよね。何せ板一枚では高く売れませんものね。やはりオーディオ機器は調度品的重厚長大でなくてはなりません。メーカーとしてはそれが金儲けの秘訣ですものね。更にオーディオマニアもそれを望んでいる訳ですからね。

 ってな理由で私のスピーカーシステムには箱は一切ありません。しかし、しかしなんです。私はBGMで絶えずFM放送(主にコミュニティーFM放送の江戸川FM)を聞きながら仕事をしておりますが、多くの時間聞いているのがマグナボックスであったりダイアトーンP610なんです。その中で最も聞き易いのはこれまた一枚板の3チャンネルマルチシステムなんです。
 そんな事もあって次なるシステムのウーハーは昔々の古い古い38cmにしたのです。恐らく私が産まれた頃のスピーカーだと思います。当時の使い方は恐らくジュークボックスだと思います。我が国ではまだまだジュークボックスなど無かった時代にアメリカでは38cmのユニットを使ったジュークボックスがあったのです。その後我が国でもジュークボックスが導入されました。スピーカーは20cmが多かったようです。アンプは6V6シングルが主流だったようです。古き良き時代のお話でした。

 さてさて、現在のスピーカーシステムはバスレフが主流です。しかし、バスレフは逃れようが無い欠点があります。それは何回も申しますように空振りです。ここで面白いお話をしましょうね。それは長嶋茂雄氏がプロ入りした最初の打席のお話です。

 対しますピッチャーは金田正一氏でした。何と三打席連続三振でした。しかし、金田投手は思ったそうです。何故なら空振りして空を切るビュンの音が金田投手の所まで聞こえたそうです。金田投手は “凄い男が現れた !” と思ったそうです。とは申せ空振りしたら何にもなりませんね。問題はその空振りなんです。
 その時に現在の5チャンネルマルチシステムの原型が出来上がりました。しかし、46cmと言えども普通に鳴らすと普通の音しか再生しませんでした。確かに低音の量感は感じますがより低い低音は再生しているとは思えませんでした。

 そこで登場するのが横井与次朗氏の著書です。要するにスペアナの回路を利用した超低域ブースターだったのです。LL を使うとベーゼンドルファーがベーゼンドルファーとして聞こえるのです。恐らくそれは何も46cmでなくても38cmでも聞き取れると思います。正直申し上げますと38cmも46cmもそれ程の違いはありません。但し、いざと云う時に差が出ているようではあります。とは申せそんなソフトはめったにありません。そのような意味で私はコーン紙の軽いウーハーであれば38cmで充分だと思っております。
2018/6/
 オーディオは低音に始まり低音に終わると言われます。事ほど左様に低音の再生は難しいのだと思います。しかし、近年はスピーカーメーカーも上手くなりまして低音が出ているような音作りに思考が向いております。その方法は60~70Hzにピークを作るのです。そのピークは勿論 fo によるピークです。当然共振を伴った低音ですので響きが伴います。その響きが独特な低音感を醸し出すのです。しかし、そんな低音は偽者ですよね。私はそれが嫌で色々と試しに試したものでした。

 そんな時に時たま手に入った46cmのガウスのウーハーです。それまでに約200リッターの箱に38cmのウーハーを入れておりました。しかし、46cmは200リッターでは足りません。そこで仕方無しに裏蓋を外して鳴らしてみました。その音は非常に素直で清々しい低音だったのです。満足の行く低音を目指したのはそれからです。
 さてさて、人は諦めてしまったり満足してしまったらそれでおしまいです。少しでも近付けられるものなら挑戦して然るべきだと思います。そこで色々と策を講じます。しかし、闇雲にやっても一歩も先に進みません。そこで大変に再考になったのが横井与次郎氏の著書でした。

 氏はオーディオ業界のお方ではありません。電子業界のお方です。その中にオーディオに使える回路が幾つかありました。恐らく測定器業界の回路ではなかろうかと思います。スペアナ(スペクトル アナライザー)の回路ではないかと思います。幾つか試作しました。その結果使える回路に到達し、その後周波数に関する回路の多くがその回路を基本に作っております。

 先日紹介した LL に至るまでには何回も試作を繰り返しての結果です。やはり何を作るにしても簡単には行きません。それを乗り越える勇気と気持ちは必要です。とは申せ私は何も体育会系の “根性論” は大嫌いです。

 私の会社務めの頃の直属の上司は体育会系の人でした。すると振り回すのです “根性があれば何でも出来る !” とね。私は言いたかった “だったら100メーターを5秒で走ってみろ” とね。

 言えませんでしたね。そこで唯一絶対の手です。勿論辞表です ! 本日はおしまい。
 和太鼓の場合は叩いた後に皮がブルブルと振動しております。目で見えますので恐らく数ヘルツの音だと思います。当然再生不能の領域です。あの低い振動が和太鼓独特の雰囲気を醸し出すのでしょうね。

 やはり生で聞くべきものは生で聞くべきなのでしょうね。
 私も鬼太鼓座のソフトを持っております。勿論生音の近付けてやろうと参考の為に持っております。しかし、私も和太鼓の音は諦めました。あの音は無理です。

 以前某学校の体育館で和太鼓の実演がありました。その時に何を考えたのかPAを入れてしまったのです。勿論大失敗の公演だった事は言うまでもありませんでした。
 つい先日 “展覧会の絵” をコンサートで聴いて来ました。展覧会の絵はともかくブンチャカブンチャカでオーディオマニアとしては楽しい曲です。洋太鼓も叩きたい放題です。しかし、私、思うのですがね “パーカッション奏者は勇気があるな !” とね。何せタイミングを外したら台無しにしてしまいますからね。

 洋太鼓の場合は張りが比較的弱いですのでそれ程反応は鋭くありません。そう云った意味でスピーカーも反応する範囲にあるのだと思います。しかし、洋太鼓も非常に低い音を発します。あの帯域をフラットに再生する市販のスピーカーシステムは私は聞いた事がありません。
 例えば和太鼓の音を思い出して下さい。和太鼓の音は再生不能だと私は思っております。何せあの鋭く激しい音はスピーカーでは再生不能です。しかし、洋太鼓の場合はマレット(ハンマー)の関係もあるのでしょうが比較的再生は簡単だと思います。しかし、一般の市販システムで満足に再生している物は皆無です。そこで “何とかしてやろうじゃないの !” が私の事の始まりでした。
2018/6/17
 コントローラーを作ろうとする場合に先ず必要なのは希望とする音が必ず必要です。要するにむやみやたらに設計製作しても自らの希望とする音や音質がありませんと失敗します。必ず失敗します。しかし、多くのオーディオマニアはオーディオショップに通いつめ気に入った物を探そうとします。その結果気に入った物にはまってしまいます。するとそれから離れられません。しかし、考えてみて下さい。そんなに優秀な物はこの世に無いのだと云う事を。
2018/6/15
 今回はちょっぴり志向を代えて皆様から時々頂く苦情にお応えしたいと思います。その苦情とは “字が重なって見えない” の苦情です。

 答えは簡単です。インターネットを開いて上に表示される “表示(V)” をクリックして “文字サイズ(X)” から “中(M)” をクリックすれば全ては解決致します。但し、これはウィンドーズの場合でマックの場合は私は解りません。

 この苦情の理由は多くのホームページは写真が多く文字が少ない事にあると思います。何せ当ホームページは文章が長いのが欠点です。とは申せ内容からして仕方がありませんよね。写真やグラフだけではとてもとても説明出来ない内容ですのでね。

 これは少々専門的な説明になりますが、当ホームページの構成は全てレイアウト枠で構成しております。するとその枠毎にレイアウトが変更になりますので文字サイズが違いますとレイアウト枠の位置その物は変わらないのです。すると結果として表示文字が大きいとレイアウト枠自体が大きくなり写真などと重なる結果となってしまいます。

 しかし、これは何も当ホームページのみに限らず全てのホームページに言える事だと思います。しかし、多くのホームページ問題にならないのは文章が少ないからだと思っております。

 しかし、中には内容が難し過ぎて解らないと言うお方もおります。更に、文章が長過ぎると言う人なのです。そのようなお方の多くがSNSなどの文章とは言えないものを対象に言っているのかも知れません。何せSNSの場合は多くが文章ではありません。私の思うにあれは感情的表現なのでは? 感情的表現では私の言いたい事はとてもとても無理です。何せ感情で文章を構成している訳ではありませんのでね。

 更に、近年の文の書き方は変です。段落が無いのは当たり前、句読点もありません。段落が無いのは短文で内容が変わらなければそれで良いと思います。しかし、句読点まで無いのはおかしいですよね。

 この原因は恐らくテレビの字幕スーパーなのでは? 何せテレピの字幕スーパーは句読点はありませんし改行もでたらめです。それを真似して作文を書いたらどうなるのでしょうね。

 文章を書く場合は決して法律で決まっている訳ではありませんが、少なくても決まりはあります。その決まりの多くは小学校時代に習うのですがいつの間にやら忘れているのかも知れませんね。しかし、新聞は規則正しい文章になっていますよね。やはり新聞の文章の書き方は雛形として尊重すべきと私は思います。

 文章は基本的には “起承転結” であるべきだと思います。これが理化学の報告書になりますと “仮定・結論・証明・考察” です。これは小説などでもこの順番を間違えますと訳の解らない文章になってしまいます。これは何も小説だけではありません。ドラマの全てに言える事だと思います。

 本日のお題には写真もグラフもありません。よって、全て文字は重ならずに読めると思います。もし、文字が重なって読めないと言うお方が居りましたら参考になさって下さい。

 次回はメインルーチンに戻る予定? です。 
 LL の周波数特性を左に示します。ク゜ラフには 大型ウーハー用の LL と 比較的小型用の LH の両者を示してあります。勿論MAX波形です。ここまで上げて使っているお方はそうは居ないと思います。ではどのようにしてみのような波形の物が作れるのか?

 それは餅屋々々です。これは決してグラフィックイコライザー回路などではありません。グラフィックイコライザー回路は±12dBしかコントロール出来ません。実際12dBでは足りないのが実情です。勿論76cmや80cmのウーハーであれば充分だと思います。しかし、その場合は Q の値が問題になります。Q とは傾き角の事を指します。LL や LH の場合は Q の値は 3 です。 3 は現実的な説明しますと12dB/oct 程度とお考え下さい。

 長くなりましたので続きは次回です。
 私が残念に思っている事は恐らく多くのお方が LL の本当の実力を発揮させずに使っているであろう事です。しかし、以前のお電話でこんな話しがありました。それはスタックスのコンデンサー型スピーシステムをお使いのお客さんからの電話です。 “まさかコンデンサー型からこれ程の低音が出るとは思いませんでした” でした。

 コンデンサー型スピーカーは実に爽やかで素晴らしい音のスピーカーだと思います。しかし、残念ながら低音に少々問題ありなのです。理由は振動版が余りにも軽いものだから振動はしていてもオーバーシュートが少なく量感が出ないのです。しかし、 LL で強制的に振動させてやる事により豊かで量感のある満足行く低音が再生されたのです。
 写真は私が最初に出した小型にして安価の超低域ブースターの LL です。値段は何と18.000.-です。勿論税送料込みの値段です。当然豪華絢爛の逆で軽薄短小です。しかし、効果は抜群です。出来れば30~38cmのユニットで平面バッフルで使って頂きたいエフェクターです。

 中には “こんな小さな物で超低域など出る訳が無い !” なんて考える人も居るでしょうね。しかし、音声信号とはそのような物ではありません。要するに信号です。単なる電圧コントロールです。スピーカーを駆動する場合は最終的な負荷は空気です。すると電力が必要です。当然ある程度の電力が必要です。すると当然電源回路もある程度容量が必要となります。それが最近のパワーアンプにしても、その他の品物にしても必要以上の内容になってしまっているようです。
 各メーカーのスピーカーシステムは各社各様で色々な色付けされた音です。その中からオーディオマニアは自分の気に入った物を選ぶ事になります。しかし、しかしなのであります。それは何処のオーディオショップでも爆音で聞かせるものだから音質など判りません。元々それがオーディオショップとしては目的なのではありますがね。

 買う側はたまったものではありません。そんな事もあり私は近年オーディオショップには行った事がありません。更に、参考になる機器は全くと言って良いほどありません。そんな事もあり “中には妙なガレージメーカーがあっても良いだろう” で26年間も続けているのですがね。

 
 大型スタジオモニターが音が悪いと言った理由は上述と同じで全て妙なイマイマシイボン付いた低音みたいな音を出すのです。とてもとても聞くに耐えません。

 しかし、調整卓の上に置かれたヤマハ10Mは比較的まともなのです。原因は恐らく小型である為バスレフ共振による盛り上がりが比較的小さいからだと思います。更に、何処へ行ってもほとんどが10Mなのは何処へ行っても聞き慣れた音だから調整し易いからだと思います。

 更に道草ですが、ヤマハは以前はモニターシリーズで何種類か発売しておりました。それらは大きさの違いにより再生帯域は異なりますが音質的には同じベクトル上にあります。特に1000Mは優秀だと思います。何せ妙なクセがかなり取り除かれております。
2018/6/5
 さてさて、話しをメインルーチンに戻しましょう。私が何故、どのように各エフェクターを作るか? です。

 先ずは各国のどのようなスピーカーシステムでも私にとって満足の行くスピーカーシステムが無かったからです。例え一千万円もする大変高価なスピーカーシステムであっても全て60~70Hzに妙な、更にイマイマシイボン付いた付帯音が付いて回るのです。それは明らかにバスレフによる共振音です。共振した音は当然サインカーブです。基本的には全て同じ音です。しかし、音声信号の場合は次から次と次の信号が入るものだからはた目には違った音に聞こえるだけであって基本的には同じです。

 ここでまたまたちょっぴり道草です。それは録音スタジオに設置されている大型モニタースピーカーシステムについてです。我々も六粋堂ではとりあえず一人前の録音スタジオを使って録音をしました。当然72チャンネルの調整卓の上方には大型スタジオモニターがあります。しかし、調整卓の上には何処の録音しスタジオにも何故かヤマハの10Mです。

 私は六粋堂で録音を始める前から大型モニタースピーカーは使わない事は知っておりました。何せどれもこれも使える程の音質の物が無いのです。しかし、近年録音スタジオが次々と閉鎖され放出されたスタジオモニターを競って買い漁っている業者があります。勿論転売目的です。それを買った人は私に言わせれば気の毒ですね !
 その後22型も修理を頼まれて我が家で音を聞いて ????・・・・ だったのです。理由は直ぐに解りました。それは何も初めて聞く相当に以前から推測はしておりました。要するに “ヤッパネ !” だったのです。

 かの有名な上杉佳朗氏は “日本版マッキントッシュC22型の製作” なる記事を発表しました。内部構造も本物に極々近い形で作ってありました。その配線は普通であれば技術やであろうとアマチュアであろうとやらない方法でした。理由はパネルデザインを観れば明らかです。何せトーンコントローラーの高低のツマミがロンドンパリなのです。要するにデザイン優先のアンプなのです。当然リード線はシールド線を長々と伸ばすしか方法はありません。するとシールド線はそれ自体がコンデンサーですので容量接地の回路になってしまっているのです。当然尖塔波形は丸くなります。このように説明しますと22型の音の訳がご理解頂けると思います。

 ここでまたまた道草です。それは22型のフォノイコライザーをリニアーICで組むと? の話しです。

 マランツ7型もマッキントッシュC22型もフォノイコライザーはRIAAです。当然最終的な時定数は同じな筈です。とは申せ実際には若干ではありますが誤差があるようです。すると音質は多少なりとも差が出る筈です。とは申せ実際には聞き分けられる程の差にはならない程度の差です。すると両者の音の差はフラットアンプ側にあるのか? これは推測を裏切らない結果でした。

 さてさて、リニアーICを使ってフォノイコライザーを作ってみました。皆様には中々理解し辛い内容かも知れませんが電圧回路の場合は真空管回路でもフィードバック回路を同じにすればリニアーICでそのままコピー出来るのです。当然7型22型両者作ってみました。その結果音の差はオリジナルほどは出ません。特に22型の場合はオリジナルとは違い最短距離での配線です。さて。音です。

 私の耳には何故かマッキントッシュタイプの方が爽やかな音に聞こえました。とっても良い音なのです。要するに私の好む音なのです。それに対してマランツ型は実在感があるといった音に聞こえました。とは申せ両者共に甲乙付け難い音なのです。

 要するにマランツ型はリニアーICで作ってもオリジナルに近い音なのです。それに対してマッキントッシュ型はまるで別物なのです。その差は表現のしようが無い程に遠い遠い存在の音なのです。やはり弱電回路は理論に則った配線方法を採る必要があるのですね。

 今回は道草だけのお話でした。

次回に続きます。

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 当時の我が国はプリアンプとパワーアンプと分かれている物はほとんどありませんでした。ほとんど全てはチューナーも同梱させたレシーバーと呼ばれていた物が当たり前の時代でした。しかし、アメリカやヨーロッパではマランツ・マッキントッシュ・クォード・ダイナコなどなど当時からセパレート型が多かったですね。

 中でもマッキントッシュのデザインは抜群に感じたものでした。で、その音は?

 当時は私はまだまだ音など判りませんでした。憧れていたのは単に姿だけでした。面白く表現しますと容姿端麗頭はパッパラパーの女性に憧れるようなものとお考え下さい。
2018/6/4
 今回は最初から道草です。それはマッキントッシュ22型の音についてです。
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 ヨーロッパはお隣の国と隣り合わせです。すると各国勝手な周波数でAM放送を流しておりました。すると近い放送局がこれまた近い周波数で放送しておりますとビートを起こすのです。それはピーと云う音で音声の邪魔をするのです。そのピーを消す目的がハイカットフィルターなのです。

 マランツ7は私も憧れました。私は学生時代に中継駅が新宿だったものだから当時新宿にあった山水のショールームでよだれを流し眺めていたものでした。その組み合わせはプリアンプは勿論マランツ7。パワーアンプはこれまたマランツ8B。スピーカーシステムはジムラン(当時はジムランの呼び名が普通でした)のオリンパスです。かっこよかったですね。格好だけは今でも憧れております。

 もっとかっこ良かったのがマッキントッシュでした。当時はヤマギワが輸入代理店でした。当時から良く行っていた秋葉原のヤマギワのショールームには22型、275
がこれまた綺麗に飾られておりました。これも勿論憧れの的でした。とは申せ店内には入りませんでした。なんたってこきたねー姿の私がヤマギワの店内なんかには入れません。現在で言えば少々前の大塚家具に私が入るようなものですのでね。

 マッキントッシュのデザインはマランツを遥かに凌ぐ物だと思います。笑ってしまうのがマッキントッシュはカーオーディオの場合でも同じデザインなんです。あれは中古でもあれば部屋のオプジェとして使えますね。

 しかし、その後私は今の仕事についてマッキントッシュの修理をした時にしみじみ思いました。 “買えなくて良かった !” とね。何せ問題ありの集合体なのです。あれで良く事故も無く済んでいたものだと今でも思います。ここで面白いお話です。

 275の型番は 75ワットが2チャンネル と云う意味です。私は某オーディオショップから修理を頼まれました。修理を終えてプレート電圧を測ったら ????・・・・ なのです。妙に電圧が低いのです。しかし、回路としては間違ってはいません。変なんです。そこで出力を測ってみました。ノンクリップ出力45ワットなんです。私は “やはり、これなら納得の行く出力だわい” です。そこで更に入力電圧を上げて行きました。するとサインカーブが矩形波になってしまうミュージックパワーでは確かに75ワットなんです。私に言わせれば “いい加減にしろ !” でしたね。やはり “買えなくて良かった” なのでありました !

 その点マランツ8Bの最大出力はちゃんとノンクリップで35ワットでした。但し、8Bのプッシュプル調整回路は二階から目薬の回路構成ではありました。

 さてさて、悪口はこの程度にしておいて両者共にお使いの方は皆様実際に各コントローラーはそれなりにお使いになっていると思います。やはり使うべきなのです。それはやはり音楽は自分の好む音質で楽しむべきだと私は思っております。

 現在は高級機にはほとんど各コントローラーは付いておりませんね。必要が無いからだそうです。確かにそのような高級品をお使いのお方は各機器もそれなりの高級品をお使いだと思います。すると確かにコートローラーは不要かも知れません。しかし、前回のような話しの場合は? どうしようもありませんよね。

 ひょっとして音など判っていないのか?

 次回に続きます。
 マランツ7は可能な限り色々なコントローラーを搭載しております。これをお持ちのお方は恐らく他人(ヒト)には何も言わずに必要に応じて色々な機能をお使いだと思います。ここで誰にも言わずと申した理由は “使っている事がバレたら恥ずかしい” からであろうと推測します。しかし、恥ずかしいなんて事は全くありません。やはり音楽は自分が聞きたい曲を自分が好む音で聞くのが本来の楽しみ方だと確信しています。

 マランツ7に限らず当時の物は多くの物が色々なコントローラーを搭載しておりました。ここでまたまたちょっぴり道草です。皆様はランブルフィルター及びハイカットフィルターの目的をご存知でしょうか?

 ランブルフィルターは元々は当時のプレーヤーは性能が悪くゴロを伴う物が多かったのです。そのゴロを消す目的のフィルターです。ハイカットフィルターは当時のヨーロッパの放送事情から必要な機能でした。
 トーンコントローラーは極々簡単に、更に安易に音質コントロールが可能な事は皆様多くのお方がご存知だと思います。しかし、現実には使っているお方は極わずかな事はこれまた確かな事です。では、何故か?

 原因は多くのお方が自分の装置は信頼が置けると思っているからでしょうね。しかし、例え信頼の置ける装置であってもソフトの出来の悪いものには対応しません。すると多くのお方は “そんなソフトは聞かない” と答えます。しかし、私に言わせれば “好きな楽曲のソフトが悪かったら?” なんです。ひょっとしたら元々好きな楽曲が無いのかも?

 例えば現在でも人気抜群のマランツ7型です。

余談ですが    No.10