マランツ7を最新のリニアーICで組んだ現代復刻版マランツ7です。

 マランツ7型は確かに優秀な性能と音質を兼ね備えた名機だったと思います。しかし、やはりそこには真空管の限界があり、現代には少々不満の残る事は歪めません。
 真空管式のフォノイコライザー回路は真空管の増幅率が足りず使い勝手としてはMM型カートリッジ、或いはMM型カートリッジに順ずる出力電圧の物での使用に限定されてしまいます。

 更に真空管式の場合は増幅率可変の回路は出来ません。その結果当時はほとんど全ての物が増幅率40dB(1kHz、100倍)に設定されておりました。

 しかし、時代は代わりソリッドステート時代になり差動回路を使用する事により増幅率は自由自在に調整する事が可能になりました。その結果本機はMC型カートリッジも直に接続可能となり、その結果の効果として昇圧トランスの曖昧な音から脱却する事が出来ました。その音は当然ハッキリとした楽器本来の音に近い音が再生可能となりました。正に時代が成せる技だと言えます。

 更に本機はカートリッジの負荷抵抗も可変となっております。MCカートリッジの場合は多くの物が1kΩで素直な音が再生されるようです。MMカートリッジの場合は47kΩに拘る必要などありません。中には数キロΩで素直な音が再生される物もあるようです。しかし、これも拘る必要などありません。使用するスピーカーシステムの音質に合わせて好みの音にも調整可能です。

 尚、更に詳しくは下記へアクセス願います。

http://www.mejogran.com/newpage502.htm