ドンは二人の兄弟で営んでいた真空管メーカーでした。しかし、電極は作るまでのメーカーではありませんで電極は各メーカーから買って、自分の所ではガラス管に封入して売っていたのです。その後男同士の兄弟とはどうしょもないもので当然の如く喧嘩別れなんです。その結果兄は赤ドン、お弟は青ドンと呼ばれていたそうです。その両者の赤・青は単にそのように流通していたようでブランドとして通っていなかったとか?

 昔は色々な面白い話が残っているのです。私もそのような話は以前は何軒かあった年寄りの真空管販売店のオヤジから聞いた話でしかありません。当然現在ではそのよう逸話を聞かせてくれるオヤジは天に召されて聞く事は出来ません。残念ですね。

 話が長くなりました。次回は2A3ロフチンホワイトアンプついてです。
 その点45シングルアンプは合格です。しかし、勿論使い方の問題が付いて回ります。近年のいまいましく響き渡るボワボワな音のスピーカーシステムでは良さを発揮しません。可能であればダイアトーンP610やJBL LE8T のような素直な音の物であれば良さが良く理解頂けると思います。

 しかし、現在初期性能を維持している45は恐らく皆無だと思います。何せ古い古い真空管ですのでね。しかし、アメリカにはまだあると云う話を聞きました。それらは果たして初期性能を維持した物か? 否か? は不明です。この話は定かではありませんがあえてお話しておきます。

 それは当時は出来上がった真空管は全て測定していたそうです。当然中には基本性能に至らない物もありました。本来はそれらは破棄処分すべき物なのだと思います。しかし、何故か倉庫の片隅に保管していたそうなんです。近年それらを探し出して新品未使用として販売しているとか?

 ともかく真空管は怪しい物が多いのです。以前NECの2A3だと言って私の元に持ち込んだお方がおりました。しかし、私はNECが2A3を作っていた事実は知りません。更にその2A3の電極保持用の雲母が白濁しているのです。少なくともNECは白濁した雲母など使うメーカーではありませんでした。あの2A3は恐らく某国製の物だと思います。要するにゴム印ペタリです。

 そのような意味で写真の6Z-DH3Aも怪しい物だと思います。理由は電極保持用の雲母が白濁しております。私は松下の物を所有しておりますが透明な雲母を使用しております。

 この6Z-DH3Aはメーカー不明の物では? ここで今は語られなくなった逸話を。それはドンの真空管です。

45
6Z-DH3A
2019/6/20
 先ずはここで対象とするアンプについてから話しを進めます。

 真空管式アンプとは言えプリアンプ・チャンネルディバイダー・フォノイコライザーアンプ等など多岐に渡ります。そこで先ずは皆様が最も興味を示すであろうパワーアンプから話を進める事に致します。

 一言に真空管式パワーアンプと言っても色々と種類は多岐に渡ります。そこで回路構成に拘らず過去私が経験した色々な種類の中から 「善し !」 と思った中から話しを進めたいと思います。

 ここで先ずは私の音の好みを申し上げておきませんと誤解を招く結果となります。私が好む音の傾向は耳元をすり抜けるような音です。最も嫌いな音の傾向は耳に飛び込んで来る音です。そのような音を出すアンプの多くは多極管による高帰還回路によるプッシュプルアンプのようです。要するに高性能を歌い文句にした近年のオーディオアンプの代表的存在のアンプの音です。この件に関してはいずれの話と云う事で後述として頂きます。

 先ずは最も古典的なアンプから話を始めます。最も古典的回路によるアンプと申しますと勿論直熱三極管によるシングルアンプとなります。色々とありますが実際に使って問題なしと言えるのは45(245)のRC結合によるシングルアンプでした。初段管には75(我が国の物であれば6Z-DH3Aがそれに相当します)を用いたパワーアンプです。

 45は規格表ですと出力は1.5ワットとなっておりますが、実際には1.3ワットのようです。1.5ワットとは恐らく歪みの許容量を少々心広くした値のようです。この種のアンプはともかく爽やかな音なのです。清々しい音と言えば更に理解し易いかも知れません。要するにボーカルは人の声が人の声として聞こえるのです。

 こんな言い方をすると変かも知れませんが実際に多くのアンプは人の声が人の声として聞こえない物が非常に多いのです。
2019/6/19
 以前真空管は工業製品であり、勿論各製造過程でコントロールディバイスとして使用されておりました。例えば12BH7Aの類はリレーの動作素子として多様されておりました。理由はリレーをON-OFFさせるだけの電流が流せたからです。

 12AX7の類はそこまで電流は流せませんので単にON-OFFの能動素子として多様されておりました。では現在は?

 真空管を好むのは一部のオーディオマニアだけのようです。で、私は?

 過去何回も申し上げますように真空管は好きです。何せ私が最初に電気に親しんだ頃は能動素子として真空管しかありませんでしたからね。そんな意味で私の場合は郷愁の意味もあって未だに真空管は好きです。出来れば自家用の場合は真空管を使いたいとも考えております。しかし、性能的に考えますと現実として使えないのが実際のところです。

 そんな事もあり真空管について少々考えてみたいと思います。

 昔は一般家庭用のオーディオアンプのパワー管は6BM8・6BQ5・6AR5等などがほとんどでした。動作は多くの物がシングルで出力は3ワット程度でした。勿論当時はスピーカーも16~20cmがほとんどでそれ以上の物は超高級品として一般庶民には高嶺の花でした。その超高級品とは例えばタンノイのオートグラフやジムラクシングのハーツフィールドやパラゴンなどです。

 当時は1ドル360円でしたがオーディオ機器となると実情価格で1ドル1000円くらいだったと思います。だもの一般庶民にはとてもとても手が出る筈がありません。

 当時は国産品も何故か高かった覚えがあります。そこで我々一般庶民は自作へと思考が行くのです。しかし、アンプの作り方など誰も教えてくれません。勿論そのような学校もありません。

 それは現在でも同じでアンプの作り方など教えてくれる所など世の中にはありません。自分で勉強するのです。それは何もオーディオの世界に限らず専門的な内容のものに関しては今でも教えてくれる所など世の中にはありません。人はよく

 「教わらなかった !」

 なんて言いますが専門的な内容に関しては今でも自分で勉強するしか方法はありません。

 当然失敗は付き物です。その失敗の数だけその人にとっては知識として身に付くものだと私は思っております。

 話が少々横道に反れましたので次回に回す事に致します。
 私の仕事場兼オーディオルームは何も天井からスピーカーシステムを吊るしたくて吊るしている訳ではありません。ある程度の音質で音楽を楽しく聞くための仕方無しの方法です。その結果全く邪魔にはなっておりません。

 勿論全てのお宅でこのような策は採れないと思います。しかし、音楽をより良い音で楽しもうとしたら仕方の無い事でもあるのではないでしょう。しかし、皆様が真似しようとした場合は天井の梁にご注意下さい。私の場合は天井を叩いて梁の位置を確認して50m/m程度の長い木ねじでしっかりと吊るしております。

 今後の予定としては現在  の3チャンネルマルチシステムを改造して38cmウーハーを使用したオールコーン型5チャンネルシステムにする事です。目的は耳当たりが優しく、更にそれでいて広帯域再生音を目指しているからです。

 やはり歳を重ねると厳しい音に拒否反応を示すようになっているようです。

 次回のお題は考え中です。
2019/6/12
 私はトールボーイ型スピーカーシステムについては論じたくありません。何故ならスピーカーシステムはある程度ユーザー側の立場に立って作るべきだと思うからです。その点トールボーイ型は余りにも売る側の身勝手が目立つ存在なのです。

 例えば皆様は一時期流行ったガングロ(顔黒)の女性が目の前に現れたらのけ反りますよね。あるいは街中でレディー・ガガのような極端な化粧の女性が現れたらどうします? 

 要するにトールボーイ型スピーカーシステムのほとんど全てが低音ボワボワな極端な音作りをしております。現実離れした低音楽器の音です。更に、その下の周波数に関してはほぼ完全に無視した音なのです。原因はウーハーのサイズにあります。元々20cm程度のサイズでは限られた周波数までしか再生出来ません。やはりウーハーは最低でも25cm程度は欲しいものだと思っております。

 しかし、トールボーイ型の場合は元々AVが主体だし、AV用ですので仕方がありません。更に、AVの場合は映像に我々の意識は集中してしまいます。するとその結果音質にはうとくなってしまいます。その結果のトールボーイ型なのです。

 トールボーイ型は我が国の住宅事情には則していると思います。しかし、少なくともオーディオマニアとしては許せる範囲で床面積を確保して然るべきと思います。これは優秀な音質で音楽を楽しむ絶対条件だと思います。
 話を元に戻します。小型スピーカーシステムです。私はウーハーサイズとして30cm以下の物を対象としています。30cmウーハーとなりますと床面積で少々大きくなりますのでね。このサイズのスヒー゜カーシステムは非常多く存在します。正確には存在しましたが正しい言い回しだと思います。何せ近年はそれらの存在はトールボーイ型スピーカーシステムに奪われてしまいました。トールボーイ型スピーカーシステムは小型にも中型にも当たりませんで私は存在価値は無いと思っておりますのでね。

 私に言わせますと上述のヤマハ1000Mは許せる範囲のスピーカーシステムであり、音質も決して自分の主張を控えた数少ないスピーカーシステムだったと思います。低音は現在主流となっているボンボンと聞き辛い低音らしく響き渡るいやらしい偽物とは地次元の違う真面目な音作りの物だったと言えます。。中音はそれなりに切れの良い心地よい音なのです。高音に関しては決して伸び伸びとした音ではありませんがそれなりに許せる音なのです。本来1000Mは世界に通用するスピーカーシステムだったと私は思っております。勿論それ以外にも我が国には優秀な音質のスピーシステムは多くありました。

 それらは今更申し上げるまでも無いと思いますが、例えばコーラル・パイオニア・オンキョー・サンスイなどなどです。それらは我が国の 「西洋崇拝主義」 の元に全て撤退されてしまいました。誠に残念な悲しい悲しい悲劇の出来事だったと思います。

 次回は話題にはしたくありませんが近年のトールボーイ型スヒーカーシステムについてにしましょうね。
 勿論他にもありますがこの1000Mは納得の行く音だったと思います。素直な音なのです。

 ヤマハはこれ以外もモニターシリーズで10Mから始まって各種ありますが、全て納得の行く音作りをしていたと思います。しかし、我が国の現在に至っても明治維新以来未だ続いている西洋崇拝主義で何故か国産の物は軽んじているのです。それが原因して多くのスピーカーメーカーは廃業の運命にさらされてしまったのです。

 我々は六粋堂なるブランドを立ち上げてCDを5枚出しましたが、最終的にはモニタースピーカーとして1000Mでした。そのトラックダウンではジャネレックを使っておりました。しかし、ジェネレックのパワードスピーカーシステムでは音が解らないのです。そこで私が仲間が所有していた1000Mを持ち込んでモニターしました。しかし、最終的には私の納得行く演奏のバンドではありませんでしたので私の 「止めよう !」 の一言で解散致しました。

 私は決してジャズファンではありませんが出来ればバラード的な演奏のシャズを聞きたいのです。例えばジェリー・マラガンのバリトンサックスのような演奏です。しかし、我が国のジャズマンは何故か音で飾り立てた演奏が好きなようなんです。それは何もジャズに限らずともかく音で飾り立てた演奏が多過ぎると思っております。特にピアノ演奏に多いようです。その点 「ピアノマン」 と称している山本氏は好ましい演奏のように感じます。
 何を申し上げたいかと申しますと各スピーカーメーカーはもう少し真面目に物作りをして欲しいものだと云う事なんです。その点以前は我が国のスピーカーメーカーはある程度真面目に物を作っていたと思います。しかし、近年の海外メーカーは余りにも不真面目な物作りをしているようなんです。要するに見た目だけの存在なんです。更に数学の世界で必要充分条件と云う言葉がありますが、近年の小型スピーカーメーカーはその両者をも満足していない物が余りにも多過ぎます。

 さてさて、話しを元に戻しましょう。私は我が国の小型スピーカーシステムで 「これは !」 と思った物があります。それはヤマハの1000Mです。
 写真左はメモリアルのダイアトーンP610です。昔の物と比べるとマグネットが少々大きくなっているようです。フレームは少々きゃしゃですがそれなりに分厚いしっかりとしています。プレス型は昔の物をそのまま使っているようでOPTが取り付けられるようになっております。

 写真右はアシダボックスの8P-HF1です。当時は安物の代表的存在のスピーカーでした。私は確か800円程度で買った覚えがあります。残念ながら1本しか残っておりません。これは非常に軽快な音で音楽を楽しく聞く事が出来ます。私ももう少し歳を重ねましたらモノシステムで再登場させようかと考えております。
2019/6/8
 小型スピーカーシステムのミッド帯域用ユニットについてです。

 近年のスピーカーシステムのエンクロージャーは表バッフルは勿論裏バッフルまでも糊付けされていて開けられない物が非常に多いですね。理由は恐らく見せたくないのだと思います。何故なら貧弱なユニットがほとんどなんです。要するに顔は良いのですが本体はブリキのプレス物で貧弱なユニットばかりなんです。それは近年の家と同じで一見見た目は良いのですが作りその物が弱く持っても10年程度かな ? なんです。何せ畳はスタイロ畳とかいうペラペラな畳と同じような物とお考え下さい。

 これは写真でご紹介する訳にも行きませんのでご勘弁下さい。例えば少なくとも私が推奨するダイアトーンのP610程度の物であってくれれば許しもします。しかし、多くの物は貧弱なフレームに小型のフェライトマグネットを取り付けたテレビのスピーカーのような物ばかりなんです。理由は何せウーハーの能率が悪いので高能率なユニットは不要だからだと思います。
 するとオーバーシュートは慣性の法則と云う事になります。この慣性の法則を利用しているのです。しかし、この時にコーン紙が重い為にエネルギーが本来の音の使われる量が少ない方向に進みます。すると余ったエネルギーの多くは熱として放出される事になります。その結果スピーカーは本来は音に変換すべきにも関わらず熱として多く使われる結果となります。その結果電熱器型スピーカーとなります。

 その結果としていまいましく耳障りな低音らしき音になります。しかし、近年は何故かこのような音のスピーカーシステムが実に多いのです。更にその音を好むユーザーが多いのです。不思議でなりません。ウッドベースはやはりブルルンと鳴って欲しく思います。

 次回はミッドユニットについてです。
 アース点はエネルギーは当然 O です。プラス側のエネルギーはパワーアンプからのエネルギーです。そのエネルギーは可能であれば全て音声として使われますと効率は100%です。しかし、それは実際はありえませんので一部はフレームなどの不要振動として消費されます。更に余ったネルギーは熱として放出されます。それらの合計はパワーアンプからの全てのエネルギーと云う事になります。これは我々が高校生時代に習ったエネルギーの保存則です。
E=音声エネルギー
E=0(アース)
パワーアンプ
 左側の単波形がパワーアンプから出力された基々の波形とします。それをスピーカーに入力してそのスピーカーがオーバーシュートを起こして余分に振動した波形が右側とします。これがオーバーシュートです。

 このオーバーシュートは何故か量感を生み出すのです。すると聞いている側では低音感を感じるのです。要は嘘で作られた波形で音楽を聞く事になります。この演出をする為にメーカーはコーン紙を重くする必要があります。すると当然能率が悪くなります。ではスピーカーの能率について考えてみましょう。
2019/6/1
 今回は小型スピーカーシステムにありがちなトールボーイ型・超低能率型・電熱器型スピーカーシステムについてです。

 トールボーイ型については改めて説明する必要はありませんね。要はAV用です。確かに大型のディスプレイですとスピーカーの占める面積は小さいに越した事はありません。しかし、何故かAVでは無いにも関わらずトールボーイ型をお使いのお方が多いのは何故なのでしょうね?

 それらのスピーカーシステムの音の傾向としてほとんど全てがボンボンといまいましい音で鳴り響く耳障りな低音らしき音、切れの悪い中音、伸びの感じられない詰った高音らしきいまいましく耳障りな高音らしき音なのです。そこで先ずはウーハーの説明からです。

 トールボーイ型の場合はウーハーのサイズとして20から20数センチメーターがせいぜいです。中にはエンクロージャーの横っ腹に大型のウーハーを取り付けた物もあります。それらは私の良く解りませんので除外します。

 ウーハーは低音特性として小型では基本的に無理です。小さい団扇でいくらあおっても余り涼しさを感じないのと同じです。そこで各メーカーはどしたか? オーバーシュートを利用したのです。オーバーシュートとは平たく言えば行き過ぎの振動です。エコーみたいなものです。
 写真のような使い方が一般的です。写真の調整卓はニーブか何かだと思いますが、録音の場合は大型スタジオモニターは鳴らさずに写真のようにして録音するのが普通です。

 とは申せやはりヤマハの10Mは小型スピーカーシステムですので一般家庭で聞くには淋しい音です。すると結果としてある程度のサイズの物を使うのが正しい使い方なのだと思います。

 我が国のスピーカーメーカーは真面目な物作りをしておりました。ダイアトーンもコーラルもオンキョーもヤマハもその他も勿論真面目にクセを感じない素直な音を目指しておりました。しかし、我が国のオーディオマニアは明治維新以来の西洋かぶれにさいなまれており、海外製品を求めた経緯が永遠と続いていたのです。その結果多くのスピーカーメーカは撤退せざるを得なかったのです。淋しい淋しい我が国のオーディオ機器メーカーの性だったのです。

 今回は要するに有名だからと言って飛び付くととんでもない間違いの基になると云う事です。

 次回は小型の前にトールボーイ型・超低能率型・電熱器型についてです。
 写真は皆様ご存知 A5 です。私も憧れたものでした。とは申せこのスタイルは一般家庭用には少々無理があります。そこで私は一般家庭用のマグニフィセントが欲しかったものでした。

 さてさて、 JBL 4343 は基本的にスタジオモニターです。しかし、アルテック A5・A7 はホール用です。この両者の違いはスタジオモニターは日本間に換算してせいぜい20畳程度の広さで使う事を前提としています。それに対してホール用は100坪程度の広さを想定しています。要するに音の出方が基本的に違います。

 4343 をホールで鳴らしますと力感を感じない細々とした淋しい音にしか聞こえません。A5・A7 を一般家庭で鳴らしますとボワボワな音で、とてもとても音楽を聞く音には聞こえません。ここが両者の大きな違いなのです。要するに使い方を間違えますととんでもない聞こえ方になってしまうと云う事なのです。

 私もかつて A5・A7 をお使いのお方に呼ばれてお邪魔した事がありました。その音は言うまでも無くボワボワな音なのです。そんな時に 「アルテックの音ですね」 と言うしかありませんでした。やはり一般家庭で鳴らす為には一般家庭用か、あるいはスタジオモニターが無難なようです。

 しかし、しかしなのであります。スタジオモニターにも多くの種類があります。勿論それらは各録音スタジオに装備されております。しかし、それらは実際にはほとんど使われておりません。何故か?

 どれもこれも低音ボンボンの聞けたものではないからです。要するにハッタリなのです。実際に使われている多くの物はヤマハの10Mなのです。
2019/5/31
 アルテックA5・A7 は少々大きいので大型として扱っても良いかも知れません。但し、世の中には更に大きなスピーカーシステムが数多くありますのであえて中型として扱う事に致します。
 さてさて、4343 は多くのオーディオマニアに満足を与えていたようですが、もう一台著名なスピーカーシステムがアルテックにありました。改めて言うに及ばず A5・A7です。但し、この両者には使用目的に決定的な違いがあります。その違いを考慮しませんととんでもない事に陥ります。

 次回はその辺の事です。
 当初の物は写真です。これはスタジオモニターとして紹介されたと記憶しております。その後コンシューマーとしてウォールナット仕様の物が発売されたと記憶しております。

 私は正直申し上げましてあまり興味はありませんでした。理由はその音が余りにも一般的だったからです。しかし、その後スピーカーシステムとは標準的な音で個性の無い音の物が長く使えるスピーカーシステムであると感じたものでした。要は普通の音がやはり飽きずに長く使えるものなのでしょうね。

 しかし、多くのオーディオマニアは音は無関係に単に使っている機器その物に飽きが来て次々と入れ替えるのです。要するにオーディオ機器マニアなのですね。とは申せそれで我々は仕事に繋がるのですから否定も出来ませんがね !

 さてさて、当初の物と後継型の物に音に違いを感じたものでした。それは低音の出方に違いを感じたのです。当初の物は決して特異な音ではなかったのです。しかし、後継機になりますと何故か低音にしつこさを感じる音に変貌しておりました。その後その原因が解るのですが、私は妙な小細工はやらない方が良いと感じたものでした。

 原因はウーハーの入れ替えとそのウーハーに原因がありました。その周波数特性を採ってみますと約60Hz近辺にピークがありました。更にトゥーイーターのレベルがフラット位置ですと少々レベルダウンしているのです。メーカーとしてはその音に一般の方々の好みに合うと判断したのだと思います。しかし、私にはしつこい低音の出方に何ともいまいましさを感じますね。

 その後の延長線上の製品として 4345・4350・4355 などがありますがやはり二匹目のどじょうは必ずしも成功はしないようです。

 JBL 4343 は確かにそれなりに優秀な音だと思います。しかし、私にとっては中音に多少なりとも不満がありました。それは人の声にオーバーシュートを感じるダブ付きがあったからです。しかし、これが実際には大変に難しい問題なのです。何故なら世の中のほとんど全てのスピーカーシステムに付いて回っている問題だからです。

 しかし、多くのオーディオマニアはこの音に豪華さを感じているのが実態です。要するに多くのオーディオマニアはオーディオ装置自体に豪華絢爛を求め、更に音にも豪華絢爛を求めるからです。この事は個人の好みの問題であり私は決して否定はしません。要するに私は単に再生音に豪華絢爛を求めないと云うだけの問題です。

 私の場合は再生音に素直さを求めるのであって不自然に演出された音は求めないと云う事です。そのような意味で 4343 は許される範囲に入っているのかも知れません。但し、初期型のみですので念の為 !
2019/5/30
 今回から中型スピーカーシステムについてにしましょうね。

 ここで言う中型とは例えば JBL 4343(4344) 程度サイズの物とお考え下さい。当然対象となるスピーカーシステムは大変な種類になります。私も当然実際に聞いた経験のある物は限られておりますので全てに対してと云う訳には行きません。そこで傾向と云う事になると思います。

 ここで事前に申し上げておきますが、近年のトールボーイ型・超低能率・電熱器タイプの物は中型には含みませんので悪しからずです。

 話しによりますと JBL 4343(4344) は正規ディーラー物だけで40.000台もの数に及ぶそうです。
 SBシリーズの最高峰 AFP1000 と云うそうです。勿論私は見た事も、聞いた事もありません。

 サイズは220W×225H×94D だそうです。1987年製造で価格は資料により異なりますので解りません。しかし、果たしてこれ程までも物が必要なのか? 疑問の更にその上の疑問ではあります。

 しかし、どんなに大型でどんなに資材を投入しても所詮はスピーカーです。質量のある物を動かすわけですので原音とは行きません。所詮は古きよき時代の遺物だと思います。

 これらの他にも大型スピーカーシステムは何個かありました。例えばボザークの コンサートマスター などもそうですし、我が国にも幾つかありました。一般の方から言わせたら 「バッカじゃないの」 でしょうね。当然私のメインシステムもその部類でしょうね。自分でも思いますが 「あまり利口ではありませんね」 です。

 しかし、何事にも言えますがマニアとはそういったものなのだと思います。そうでなければ世の中は面白くありません。但し、私が思いますに 「何も完成品を買ってまで・・・」 です。

 趣味とは苦労して、勉強して、深く追求するからこそ趣味なのだと思います。
2019/5/24  追伸
 一つ忘れておりました。それは日立の HS-10000 です。昔懐かしい日立のローディーシリーズの最高峰です。背丈何と1.8メーターに及ぶ超大型スピーカーシステムです。

 これは昔私が現在の仕事を始めて間もない頃にお客さんに呼ばれて聞きに言った事を思い出します。エンクロージャーの大きさに比べてウーハーは30cmでした。上のウーハーらしきユニットは確かドロンコーンだったと思います。

 価格は1セットなんと360万円でした。1978年発売で話しによると数台しか作られなかったそうです。その内一台はNHKの音響研究所にあるとか? 定かではありません。

 音質的には決して特徴的な内容では無かったように記憶しております。しかし、畳一枚分のサイズに驚かされます。更に板厚は5cmもありました。勿論構造は全てボルト締め式です。そうしませんと運べませんからね。

 そのお宅は大阪の某高級住宅街の一画でした。勿論超豪華なお宅で私がお邪魔するのははばかられる思いだった事を思い出します。部屋は40畳程もありました。肝心なスピーカーシステムは壁に埋め込み式で真四角に使われていた部屋でした。奥様がこれまた美人で素晴らしい奥様だった事を思い出します。余談でした!

 こんな話をしている最中にもう一台超大型システムがあった事を思い出しました。それはテクニクスです。
 次回はひょっとして中型スピーカーシステムになるかも?
 写真の物です。余り知名度は高くないユニットだと思います。30cmフルレンジユニットです。写真の物は何故かセンタードームは入れ替えているようです。オリジナルはこんなに汚いものではありません。

 これは可愛い後輩にあげてしまいました。いまから考えてみますとマルチシステムのミッドバスとして使えたのにもったいない事をしました。このように考えてみますと人生は後悔の連続のようです。

 
 タンノイの場合は未だ基本構造は2ウェイのデュアルコンセリックユニットです。果たしてこれで良いのか? 私は疑問だと思います。いくら伝統とは言え変革も必要なのでは? と、思います。しかし、今更変えられないと云うのが本音だと思います。

 ここまで申し上げますと私はタンノイにはあまり興味を示していない事がお解かりになると思います。理由はオートグラフを手放した後もタンノイのHPD385Aを長らく使っておりました。その結果タンノイに限界を感じたからです。

 私は社会に出て最初のボーナスを全て懐に入れて当時のKKテレビ音響にタンノイのHPD385Aを買いに行きました。その時に実はアルテックの604-8Gにしようか? 迷ったのですが何故かタンノイにオシャレを感じてタンノイにしました。その後失敗だった事に気落ちしたものでした。

 その後は 「これなら使い方色々なのでは?」 と思いアルテックの419を買った事を思い出します。、
 さて、次はこれまた大型のスピーカーシステムである タンノイ オートグラフ です。

 これまた背丈1.5メーターに及ぶ大型スピーカーシステムです。目的ははっきりとしています。ダンスホール用です。その為に邪魔にならないようにコーナー型なのです。構造はバックロードホーン型です。とは申せバックロードはそれ程強烈に掛けていないようで爆発的な音はしません。極々緩やかな音です。

 この構造は同じくタンノイの GRF のそれよりも非常に単純です。何せ GRF の場合は2メーターにも及ぶホーンとの事です。とは申せ GRF も決して強烈な音ではありません。極々大人しい音とお考え下さい。

 オートグラフはその職人が居なくなり製造中止となり、その後比較的構造が簡単なウエストミンスターへと代替わりとなります。音質しては両者朗々とした鳴り方で決してハイファイとは言えない音だと思います。但し、何故か人を酔わしてくれる音なのです。

 私も結婚当初に国産のイミテーションではありますがオートグラフを2~3年使っていた時期がありました。しかし、何を聞いてもオートグラフの音で刺激が感じられず処分しました。その後はマルチ再生一辺倒となり現在に至っている事になります。
 パトリシア800 は76cmウーハーを基板とした4ウェイシステムです。ネットワークはこれまた切り替え端子がいっぱい付いた複雑な物のようです。

 構造はフロントロード式のウーハーです。基本的にはコーナー型です。使用目的は映画館用なのか? ダンスホール用なのか? 知りません。で、その音は?

 姿形からは想像も出来ないような素直な音なのです。76cmウーハーとは言えその存在は決して誇示していない音なのです。但し、恐らくフロントロード式の関係なのだと思いますが、超低音は苦手のようです。

 その昔ウォルト・ディズニーが漫画映画で恐怖の場面で10Hzの音を流したところ観客は恐怖のあまり出口に殺到したとか? その時に使ったスピーカーシステムは恐らくこのパトリシアンでは? と思います。すると調整次第で10Hzまで出るのかも知れません。とは申せ音楽成分で10Hzは無用の帯域ですので無駄ではあります。

 全体としての音の作りは決して各ユニットは自分の存在を誇示していません。私は音質の確認に男性ボーカルを使うのですが誰の声を聞いても自然な音なのです。正にその姿形からは想像出来ない程に自然な音なのです。箱鳴りも感じません。素晴らしい音だと思います。

 写真の物はネットワークに使っているコンデンサーから察するところ恐らく新調していると思います。何せこの時代には小型のフィルムコンデンサーはありません。私がかつて聞いたパトリシアンも恐らくネットワークは新調した物だと思います。マニアの中にはコンデンサーに妙にこだわるお方がおります。やれ、ウエスタンでなければだめだ! とかマロリーでなきゃ駄目だ! とかです。

 この場合に例えばプリアンプなどの場合はその音を何倍かに増幅して最終的な音になります。するとある程度音質に影響はあるのかも知れません。しかし、ネットワークの場合は音として最終段階のスピーカーの付帯装備です。その音声信号は増幅はしません。すると音質には恐らくほぼ無関係の存在だと思います。

 更にそこに耐圧1000ボルトを超えるオイルコンデンサーを使う必要があるのか? 私は無意味だと思います。
2019/5/24
 ちょっとその前に大型スピーカーシステムについて少々考えてみましょう。

 大型スピーカーシステムと言えばその代表的存在として エレクトロボイス パトリシアン800 と タンノイ オーとグラフ でしょうね。しかし、オーディオマニアとは言えその音を実際に聞くチャンスは中々無いと思います。

 私はお陰様で両者共に聞いた経験はあります。そこでその印象について少々述べてみましょうね。
 ここでまたまた余談です。私はカラオケには行きません。昔の8トラックの時代は私はサラリーマンでしたのでお付き合いもありカラオケには頻繁に行きました。しかし、当時のカラオケの音はまだまだましでした。何せ近年のようなボワボワと鳴り響く聞くに耐えないエコーに我慢の限界を超えていると思う音は出していませんでした。

 しかし、近年はエコー用ICが安価で、更に何処でも手に入るようになったからだと思います。私も以前実験の積りで作った事があります。やはり出来上がった音は聞けた物ではありませんでした。

 さてさて、近年のスピーカーシステムの低音の再生音です。少々高価な物は低音の共振周波数は50Hz近辺のようです。しかし、少々安価な物の共振周波数は60~70Hzのようです。それも平均音圧に対して6dB程度のピークのようです。6dBと言えば多くのお方は二倍だと考えると思います。しかし、スピーカーが発する音は電力です。すると d(デシ) は本来の1/10です。するとプラス6dBとなりますと音圧として四倍になります。それが為にボンボンと鳴り響く聞くに耐えない音となって耳に届くのです。

 あのような音を出すスピーカーシステムの場合は余りにも厚化粧でとてもとても補正の範囲ではありません。スピーカーとは制御可能な範囲の音作りであるべきだと考えております。

 例えば世の中にスッピンで見るに耐える女性は非常に少ないと思います。しかし、元々粗製の良い女性の場合は少々紅を挿すだけで見違える程美人に見えるものですね、。それがスピーカーに例えると優秀だと言えるスピーカーだと思います。それが私はダイアトーン610Aであり、JBLのLE8Tだと思っております。ではレディー・ガガのような場合は?

 彼女は元々美人だと感じさせる顔立ちだと思っております。しかし、彼女は芸能人です。当然多くの人を楽しませる立場です。その結果の過激な化粧です。当然許される立場の人ですので私は芸能人として正しい行為だと思っております。では余りにも塗りたくった超厚化粧の近年のスピーカーシステムの音は?

 私は許される範囲を著しく逸脱していると思います。あれでは最早ユーザーが求める音には加工出来ない範囲に陥っていると言えます。要するにユーザーの希望は無視されているとしか言いようがありません。しかし、考えてみるといつ頃からあのような音のスピーカーシステムが持ちはやされるようになったのでしょうね?

 要するに聞き易く素直な音はメーカー製スピーカーシステムには望むべくも無いと云う事になります。やはり好みの音を出してくれるスピーカーシステムは自作以外に無いと云う事なのでしょうね。

 そこで次回から音作り自由なスピーカーシステムの作り方についてにしましょう。
 この AFB とはパワーアンプに送られた音声信号と  でスピーカーが再生している音声とを比較回路に入れて、その差成分を帰還回路で差の成分を補正してやろうとする少々攻撃的なシステムでした。

 前述の如くかなり正確な再生音にはなりました。しかし、音楽として聴いていて楽しくないのです。音楽を楽しく聴く為には低音成分に関しては少々オーバーシュートがあった方が良い結果となるようなのです。そこで近年のスピーカーシステムの再生音についてです。

 私に言わせれば 「よくもよくもあのようなあり得ない低音を聞いていられるな !」 なんです。このような事を申し上げるのは近年のトールボーイ型スピーカーシステムの大半に関してです。ボンボンと鳴り響くあり得ない楽器の音です。更に切れの悪い中音、伸びの感じられない高域の音です。何なんですかね、あの音は?

 ここでまたまた少々余談です。以前某歌手のお話です。ステージで歌う場合にウッドベースの響きが大切なのだそうです。ウッドベースは音圧は大した事はありません。しかし、ウッドベースの低音の響きを床で感じるそうなんです。そのウッドベースのピッチに合わせてリズムを刻む事が大切な事だそうです。

 そのような意味で近年のエレギベースやカラオケに乗せて歌う事は少々無理があると言うのです。
2019/5/15
 私の装置と各帯域を司るユニットの考え方を申し上げた所で私の再生音に対する考え方やその他色々と申し上げたいと思います。

 私は基本的にはスピーカーシステムの周波数特性はフラットであって欲しいと考えております。しかし、現実しては振動するコーン紙には何種類にも及ぶ共振周波数がありますので無理ではあります。しかし、それでも可能な限りフラットとも願っております。そこで以前 AFB(アコースティック フィードバック システム)なる物を作り実験した事があります。

 これはさすがに20Hzは無理でしたが30Hzまではほぼフラットに再生されました。しかし、しかしなのであります。強制的な制動の為低音の量感が感じられなくなってしまったのであります。
2019/5/7
 お久しぶりです。

 長い長いホリデーでした。社会に出て約45年、こんなに長いお休みは初めてです。

 今度の初めての長いお休みの予定は当初からグダグダと過ごそうと考えておりました。で、結果は?

 予定通りグダグダと過ごしました。とは申せ頭は絶えずエキスパンダーの事ばかり考えておりました。で、良い発想はあったのか?

 ありました。

 エキスパンダーは基本的には録音されていない失われたダイナミックレンジを元に戻してやろうとする攻撃的な発想です。その為には小さなはそのままに、大きな音はより大きくです。当然瞬時に動作するボリューム回路と云う事になります。それを司る素子は一つしかありません。要はその阻止の使い方になります。

 過去には少々考え過ぎていた部分があったように思います。長い長いお休み中に考えた新たな使い方はエキスパンダー回路はそのままに、過去の回路は少々複雑だったように考えます。とは申せ元々無い波形を新たに作り出してしまう訳ですので簡単ではありません。

 私の予定としては秋頃までには何とかしたいと考えております。とは申せこのページは未だ完結しておりませんのでトゥーイーターのお話に戻ります。

 さて、トゥーイーターです。トゥーイーターは私は元々耳元をすり抜けるような音を再生する為のものだと考えております。要するに各楽器の基本的な音階を奏でる音は私の場合はミッドハイ帯域だと考えております。とは申せ再生帯域は5~10kHzですので音階を奏でる帯域の上の帯域です。要するにパーカッションの帯域とお考え下さい。するとトゥーイーターはパーカッションの奏でる倍音の帯域とお考え下さい。

 その場合のトゥーイーターの能率は相当に落ちております。すると以前申し上げました通り10数キロHzでローカットして、更に再生レベルを上げて再生しませんと音として認識出来ない事になります。

 ここで 「トゥーイーターは鳴らしてはいけない」 なんて妙な意見は成り立たない事になります。要するにオーディオ評論家と称する連中は何も解っていない事がご理解頂けたと思います。

 これで私の装置の鳴らし方は終わります。私の装置の鳴らし方は少々過激です。しかし、それが生々しい音の再生の秘訣であると確信しております。

終わり!
 するとトゥーイーターである 075 は低い周波数から使う必要があります。すると前述の 075 の悪い部分が露出してしまうのです。いくら昔の話しとは云え7~8kHzの音は充分に再生されてしまいシャカシャカ音だったり、ガシャガシャ音で鳴ってしまっていたのです。やはり使い方の問題は大きく結果に影響します。

 長くなりましので次回に続きます。
 要はスピーカーに限らずどのような物でも使い方の問題が伴います。しかし、最も使い方が難しいのは女房のようです !

 さてさて、トゥーイーターにも色々な種類の物があります。例えばリボン型・コンデンサー型・ハイルドライバー型・ドーム型・放電型など等です。当然それらには各々独特な音質があるようです。私は皆様にお勧めしないのはドーム型とコーン型です。この二種は高域の伸びに問題があるようです。しかし、少々人生経験の長いお方の場合は結果として何を使っても聞こえ方には差は感じないと思います。私の場合ももうそろそろですかね ?

 私が過去使った中で機械的性能が最も良かった物はマクソニックT45でした。ともかく周波数特性は抜群です。 の物です。私が持っている物は励磁型のものです。しかし、現在は使っておりません。理由は後述します。

 その昔 JBL D130 と 同じく 075 の2ウェイシステムが流行った事がありました。しかし、あれは基本的に問題があり廃れてしまいました。理由は D130 はフルレンジユニットとは云えやはり 38cm のサイズではフルレンジは無理なんです。
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 075 の場合はホーンの形状の関係でホーンロードが大きく掛かってしまっているのだと思います。そこで JBL はホーンの両側にウイングを取り付けてホーンロードが掛かり過ぎるのを抑えてそれを 2405 として発売しているのだと思います。確かに 2405 は 075 のようないまいましい音は抑えられています。しかし、やはり当たり前の使い方をしますとシャカシャカした音が伴います。そこで私はサブシステムの3チャンネルマルチシステムは 2405 を10kHzでローカットして使っております。 
2019/4/12
 さてさて、いよいよトゥーイーターです。

 現在は JBL075 を使っております。しかし、075は人によっては評判は悪いと思います。理由はシャカシャカした音とか、ガシャガシャした音とかの悪評です。しかし、それは使い方の問題で私のような使い方をすれぱ非常に優れたトゥーイーターとして使えます。それはローカット周波数を10数キロHzで使うのです。

 理由は075は fo が顕著に現れてしまう欠点があるからです。ここで多くのオーディオマニアは 「トゥーイーターに fo はあるのか?」 だと思います。fo は何もトゥーイーターに限らず質量のある物であれば全ての物に存在します。

 オーディマニアの中には少々大きな音を出すとドアーが振動したり、或いは机が振動したりする事を経験していると思います。それがその物の最低共振周波数です。これがトゥーイーターの場合はシャカシャカした音とかガシャガシャした音として現れます。これがウーハーの場合はボーンとした音となります。特にウーハーの場合はエンクロージャーとの空気共振も伴いますのでより顕著に現れる結果となります。

余談ですが   No.16