¥21.100.-
200W×40H×150D(筐体サイズ)
増幅率のついて 
 多くのフォノイコライザーの増幅率は約40dB(100倍)です。この値はかつては一般的なオーディオシステムに対して妥当な数値だったと思います。では現在では?

 現在はかつてと状況が全く異なります。理由は先ずはパワーアンプの大変なパワーです。真空管式では不可能だったハイパワーアンプが当たり前になりました。そこへ来てかつての高能率スピーカーシステムをお使いのユーザーも大勢様居ります。するとシステム全体のバランスが崩れている事になります。要するにアンプ部分で余りにも効率が良過ぎているのです。

 その結果プリアンプのボリュームは上げられない事になります。本来であれば

プリアンプ⇒ゲインコントローラー⇒パワーアンプ

 とすればほとんどの問題は解決します。しかし、ゲインコントローラーは当方以外には販売しておりません。そこで本機の場合はカートリッジの出力電圧に合わせた増幅率を調整する回路を設けました。

 その増幅率の可変範囲は 28dB(約25倍)~61dB(1120倍) としております。この事はほとんど全ての方式のカートリッジに対応している考えて間違いありません。

 調整方法としては決まった事などありません。皆様がお使いのシステムに合わせて使い易い位置でお使い頂けます。

負荷抵抗について
 一般的にMMカートリッジの場合は負荷抵抗として47kΩを推奨しております。これは何も決まっている訳ではありません。各メーカーが妥当だとして47kΩを推奨しているだけの話です。この場合に負荷抵抗が固定されておりますと各システムの音質に合わせる事が出来ません。

 MMカートリッジの場合も負荷抵抗を調整する事に依り微妙ではありますが音質調整が可能です。

 MCカートリッジの場合は多くのメーカーが数Ωから数十Ωを推奨しております。しかし、この値はあくまでも昇圧トランスの直流抵抗値を表しております。

 実はトランスとは実際は非常に複雑怪奇な働きをするものなのです。
 一般的にMCカートリッジの最適負荷抵抗として表している数値は直流抵抗値を表示しております。理由は交流の場合は周波数によってその数値は大変に変動しますので表しようが無いのです。

 この数値は恐らく数キロΩから数十キロΩに及ぶと考えております。

 本機の場合はカートリッジの負荷抵抗は単なる固定抵抗です。すると直流に対しても交流に対してもその示す値は一定です。インピーダンス特性は示しません。要するに電気的特性は非常にシンプルであると言えます。

 本機の場合はその値は 1kΩ~51kΩ の範囲で無段階です。この負荷抵抗は値により微妙に音質に影響を与えます。これは皆様がお使いのシステムの音質の傾向に合わせられる事を意味します。

 この値は極々一般的なカートリッジの構造であるオルトフォンタイプの場合は最低の1kΩでほとんどの場合に非常にフラットな音質になるようです。逆に高抵抗にしますと高域にピークを持った音質になります。どちらを選ぶかは皆様の好みとシステムの音質に依り大きく左右されます。

 これらの自由度を持たせたのが本機であるとお考え下さい。

リニアーICに共通した音質について
 リニアーICは本来は直流を増幅する目的で開発されたアナログ式ICです。しかし、実際には交流でも使えます。そこで開発当初は工業用としてのリニアーICをそのままオーディオ回路に応用して大変に非難されたものでした。それは勿論音質に少々問題があったからです。

 しかし、その後リニアーICは大変な進歩を遂げて今やリニアーICを使用していないオーディオ機器はほとんど無くなってしまいました。例えば放送局の各機器、録音スタジオの録音機器のほとんど全てがリニアーICの集合体です。理由は勿論電気的性能も音質も優秀だからです。

 リニアーICは正確には各々の機種により差はあります。しかし、現実的にはその膨大な増幅率を利用して非常に深いフィードバックを掛けて使用するのが普通です。すると性能の差はほとんど全て消し去られてしまい、各々の差は基本的には無くなってしまいます。残された選択は各々使用方法に多少ですが違いがあります。その使い勝手で各エンジニアーは使い分けていると思います。

 オーディオマニアが最も重要視するのは勿論音質です。しかし、リニアーICは総じて非常にクリアーでハッキリとした生々しい音を再生します。しかし、この事が人に依っては好まない場合もあります。要するにホールの響きの音を重要視する方々です。

 しかし、本来響きとはソフト側でコントロールするものであり再生側にそれを求めるのは間違いだと私は思います。再生装置はソフト側の本来の音を正確に再生すべきです。そのような意味でリニアーICは非常に優れたディバイスであると私は思います。


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 左に示すのが昇圧トランスとお考え下さい。しかし、これは勿論一次側のみを表しております。実際には二次側の巻き線の出力をフォノイコライザーに送り出します。

 トランスは交流素子です。直流に対しては単に直流抵抗としてしか働きません。このトランスに交流を流しますと状況は一変します。それは左に示す 逆起電力 が発生するのです。この働きが実際の電子回路ではインピーダンスとして作用します。この値は直流抵抗とは桁違いの値となって現れます。
逆起電力
入力信号

a22Ⅱ






































































































負荷抵抗調整
増幅率調整
 かつての名機マッキントッシュC22のイコライザー素子定数をそのままに現代版で構成したフォノイコライザーです。

 オリジナルC22は今見ても素晴らしいと思います。しかし、デザインを余りにも重要視し過ぎた弱点もありました。それは少々鮮明さに欠ける音質となっていた点でした。

 その音質は好みによっては善しと出た事も歪めない事実だったと思います。測定データーは勿論素晴らしいものでした。しかし、あの発表データーは間違いなくフルボリュームのデーターだったと思います。あのデーターからは考えられない実際の音質でした。

 その原因は恐らく配線方法にあったと思います。要するにデザインを余りにも重んじた為に配線を長く伸ばす必要があったのです。するとシールド線のコンデンサー効果により高域の劣化を伴ってしまっていたのです。

 a22Ⅱは小型と云う事もありますが音質に大きく影響を与えるシールド線は全く使っておりません。そのせいもあるのだと思いますが大変に清々しい見通しの良い音に仕上がっております。

 よって、かつての名機であったマッキントッシュC22の音を再現してはいません。本機で再生した音は非常に現代的な音です。